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小さく試すのは、やってみたい未来を小さくするためじゃない

「こんなこと、できたらいいな。」

そう思っても、実現までに必要なことを考えると、急に大きな話に見えてくることがあります。知識も、人も、時間も、まだ足りない。だったら、もう少し現実的なことを考えた方がいいのかもしれない、と。

でも僕は、最初の一歩を小さくすることと、やってみたい未来を小さくすることは、分けて考えたいんです。

今できることだけで、行き先を決めない

AIでできることは増えています。それでも、思い描いたことが、そのまますぐ形になるとは限りません。自分には分からないことも、誰かに相談した方がよいこともあります。

だからこそ、最初から全部できるかどうかだけで、行き先を決めたくないと思っています。

例えば、仕事の進め方を変えて、社員が相談しやすい会社にしたい。その願いは大きなものでも、最初に試すことは、一つの仕事について話す時間を作ることかもしれません。これは、考え方を説明するための例です。

一度話すだけで会社が変わるとは言えません。でも、何が話しにくかったのか、どこで仕事が止まっていたのかを知るきっかけにはなるかもしれない。

目指す未来は、そのまま置いておく。そこへ近づくために、今、何を確かめられるかを考える。その順番を大切にしたいです。

動いたから、分かることがある

僕が大切にしている言葉に、「正解してから動くのではない。動くから、正解に近づく」というものがあります。

何も考えずに動けばいい、という意味ではありません。取り返しのつかない約束をしたり、人の情報を勝手に使ったりすることとは別の話です。

ただ、頭の中だけで考えていると、分からないまま残ることもあります。仮の形を作ってみる。自分で使ってみる。見せてよい相手に見てもらう。そこで初めて気づくことがあると思うんです。

最初に思いついた形を、そのまま守り続けることだけが大切なのではないと考えています。試して分かったことに合わせて、やり方を変えられる余地も残しておきたいです。

やり方を変えても、願いまで捨てなくていい

小さく試して、思ったようにいかなかったとします。

そのときに分かったのは、このやり方では届きにくかった、ということかもしれません。相手やタイミング、作るものの形を変えれば、次に確かめられることも変わります。

もちろん、試した結果、今はやらないと決めることもあります。続けることだけを正解にしたいわけではありません。

僕が増やしたいのは、何か一つの方法に縛られることより、自分の意思で次を選べる状態です。AIも、その選択肢を広げるための道具として使いたい。

自分だけでは難しいところは、人の知識や経験を借りる。一緒に考える中で、自分が本当にやってみたかったことが、少し違う言葉になることもあるでしょう。

大きな未来と、小さな一歩を並べてみる

もし今、気になっていることがあれば、二つだけ書いてみませんか。

一つは、「こんなこと、できたらいいな」という願い。もう一つは、そのために次に確かめたいことです。

この二つが同じ大きさである必要はありません。未来は大きくても、確かめることは小さくていい。

小さく試すのは、可能性を狭めるためではなく、次に選べることを見つけるため。僕は、そんなふうに人と仕事に関わっていきたいと思っています。

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