「僕は普通に使ってみます」
あるYCB実践会で、終盤に参加者の一人がそう言ってくれました。今回、僕が一番嬉しかったのは、この言葉です。
その方は、冒頭で仕事が忙しく、AIをほとんど使えていないと話していました。
読んでいる皆さんにも、AIは気になるけれど、忙しくて触れていない。自分の仕事のどこで使えばいいのか、そこから相談したい。そんなことはありませんか。
経験者の質問から、話が広がった
この日は、すでにAIを使っている参加者から、AIと相談しながら考えた内容を、どう残すかという話が出ました。欠席した方からも、日々の会話や実践で得た知識を、後から探して使える形にするにはどうすればいいか、という質問が届いていました。
僕が伝えたかったのは、自分の経験や仕事の情報を残し、次の仕事に生かしていくこと。AIの名前を選ぶだけでなく、何のために使うかを考える、という話です。
難しい話を、自分の仕事へ戻してみる
そこで、知識をまとめるために使っているObsidianという道具を、図書館のようなものとして説明しました。自分の経験や記録を置いておき、必要なときに探して使う場所です。
その記録をAIが次の仕事に生かせるようになったら、何が変わるだろう。そんな未来の話もしました。僕自身のAI同士の連携や自動化は、今も検証しながら整えている途中です。
さらに、音声でAIと話すことも紹介しました。完璧な質問文を用意するところから始めなくても、自分の仕事のことを話しながら考える、という入口があります。
僕は、難しい技術を難しいまま伝えるより、それが仕事のどこにつながるかを一緒に考えたいと思っています。
ひと通り質問に答えた後に出たのが、冒頭の「僕は普通に使ってみます」という言葉でした。
その後も話は続き、本人から見積もりの情報をまとめることや、メールへの活用について話が出ました。メールは、外へ送る前に内容を確認するところで止める。そうした使い方も話しました。
大きな未来の話が、目の前の仕事の話につながっていった。そのやり取りに、僕は価値を感じています。
一人の質問が、別の人の入口になる
AIが便利だと知っただけでは、必ずしも使い始めるとは限りません。自分の仕事で何ができそうかを想像できたとき、試してみたいという気持ちが生まれることがある。僕には、今回がその一例のように感じられました。
その後の利用や成果は、まだ確認していません。今回、僕が受け取ったのは、使ってみようという意思の言葉です。
経験の違う人が同じ場にいると、誰かの少し先の質問が、これから始める人の入口になることがあります。全員が同じことを知ってから参加する必要はない。分からないところを聞きながら、自分の仕事に引きつけて考えられる。それが、YCBで大切にしたいことです。
「使わなきゃ」より、「何ができるんだろう」へ
最初から、難しい道具や仕組みを全部覚える必要はありません。
今の仕事で、少し手間がかかっていることを一つ思い浮かべてみる。例えば、自分が書いた短い案内文を、伝わりやすく整える下書きとして試してみる。入力してよい情報かを確かめ、返ってきた内容も自分で確認します。
何を試せばよいか分からなければ、その仕事の話から相談してもいいと思います。
AIを使わなきゃ、から、AIがあったら何ができるんだろう、へ。その入口を、一人で全部探さなくてもいい。
YCBは、経営者が自分の仕事で学び、試し、相談する実践コミュニティです。そんな場で一緒に考えてみたい方は、YCBの紹介ページをご覧ください。
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