相談したいことはある。
でも、何を相談したいのか、まだうまく説明できない。
そんなとき、「もう少し整理してから話そう」と思うことはないでしょうか。
相手の時間を無駄にしたくない。何を聞かれても答えられるようにしておきたい。
そう考える気持ちも、あると思います。
でも僕は、考えがまとまる前から、一緒に話せる関係もつくっていきたいんです。
相談の入口に、完成した言葉は要らない
「こんなことができたらいいな」
「今の仕事を、もう少し変えたい」
「何か引っかかっているけれど、それが何か分からない」
最初は、そのくらいの言葉でもいいと思います。
話してみて初めて、自分が困っているところに気づくかもしれない。質問を受けて、「そこは、まだ考えていなかった」と分かるかもしれない。
最初からはっきりした問いがなくても、話す中で一緒に探していける。
僕は、そういう時間にも意味があると思っています。
分からないところまで、分かったことにしない
AIについて話すときも、難しい言葉を並べて説明できたら、それで終わりにはしたくありません。
相手の仕事では、何に使えそうなのか。そもそも、使いたいと思うのか。
説明を聞いても、まだ想像しにくいところはあると思います。
そこで「分かりました」と言わなければいけない空気をつくりたくはありません。
「そこは、まだ分からない」
「自分の仕事だと、どうなるんだろう」
そういう言葉を、そのまま出してもらえるようにしたい。
そして僕自身も、分からないことや、確かめないと答えられないことは、そう伝えたいと思っています。
分かったことと、まだ分からないことが見えていれば、次に何を確かめるかを、一緒に考えられるからです。
すぐに答えを決めなくてもいい
相談を受けると、役に立つ提案をしたくなります。
でも、その場ですぐに方法を決めるより、もう少し話した方がよいこともあるはずです。
どんな仕事をしていきたいのか。何が変わるとうれしいのか。今は、何を大切にしたいのか。
そこが曖昧なまま、できる方法だけが決まってしまうと、本人のやりたいことと離れてしまうかもしれません。
だから、まだ決められないことがあってもいい。
今分かる範囲で話し、小さく試し、また考える。必要なら、別の人の知識や力も借りる。
その中で、本人が自分の意思で次の一歩を選べることを、大切にしたいと思います。
話せるところから、始めてみる
もし誰かに相談したいけれど、うまくまとまらないなら、最初にそう伝えてみてもいいかもしれません。
「まだ整理できていないんだけど、少し話を聞いてもらえる?」
分かっていることを一つ。まだ言葉にできないことを一つ。
そのくらいから、話し始めてもいいと思います。
僕がつくっていきたいのは、正しい答えを持った人だけが集まれる場所ではありません。
「まだ分からない」と言いながら、一緒に考え、試せる関係です。
今ある言葉から、次の一歩を探していく。
そんな関わり方を、大切にしていきたいと思っています。
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