AIに考えてもらった進め方が、なかなかよさそうだった。次の仕事でも使ってみよう。そう思ったとき、一つだけ確かめたいことがあります。
その答えは、どんな条件で考えてもらったものでしょうか。
相手、人数、使える時間。仕事の名前が同じでも、条件が変われば、そのまま使える部分と、考え直した方がよい部分があるかもしれません。
答えと、その前提をセットで見る
例えば、少人数で行う説明会の進め方を、AIに相談したとします。参加者が順番に質問できるように時間を取る、という案が出てきました。
ところが、次は参加人数が増えることになった。同じ進め方を使えるでしょうか。
これは、実在の相談やAIの実測結果ではなく、考え方を試すための架空の場面です。
人数が増えても使える工夫はあるでしょう。一方、全員が順番に話す時間を取れるかは、もう一度考えたいところです。最初の答えが間違っていたと決める前に、その答えを考えた条件を見直してみます。
変わったことを、一つだけ伝えてみる
練習では、条件を一度にいくつも変えず、まず一つに絞ってみます。
練習用の架空設定オンライン説明会は60分で、参加者は5人の予定でした。時間は60分のまま、参加者が20人に増えることになりました。説明する内容は同じです。質問の受け付け方は、まだ決めていません。
この材料なら、例えばこんなふうに問い直せます。
先ほどの説明会の案について、条件を一つ変えます。 参加者が5人から20人になります。時間は60分のままです。 元の案で使えそうな部分と、見直したい部分を分けてください。 そのうえで、進め方を決めるために追加で確認したいことを教えてください。 書かれていない条件を、決定済みとして補わないでください。
ここにあるのは依頼文の例で、特定のAIの出力を検証したものではありません。実際の返事は、渡した条件と照らし合わせて確認します。
AIが補った前提にも、目を向ける
例えば「事前に質問を集めましょう」という提案が出たとしても、すでに質問を集められる仕組みがあるとは限りません。
提案として考えられることと、今、実行できることは別です。準備できる人がいるか、参加者へ連絡できるかなど、人が確かめることも残ります。
AIの答えを読むときは、「よさそうか」だけでなく、「何を前提に、そう言っているのか」も見てみる。分からなければ、その前提をAIに説明してもらっても構いません。
ただし、説明がもっともらしくなったことだけで、正しいと決めないようにします。実際の人数や時間、使える仕組みは、元の資料や担当者に戻って確かめます。
次の仕事へ、そのまま持っていく前に
10月20日の記事では、次にも使いたい頼み方を一つ残すことを提案しました。残したものは、毎回そのまま使うためだけにあるわけではありません。
前回と何が違うかを考える、出発点にもなります。
次にAIの答えを使い回したくなったら、前回と違う条件を一つだけ探してみてください。そして「この条件でも使える? 追加で何を確かめたい?」と問い直してみる。
自分だけでは見直すところが分からないときは、誰かに相談してもいい。YCBは、自分の仕事で試したことや迷ったことを持ち寄り、一緒に次の一歩を考える場です。
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