おはようございます!合同会社sInの長嶋です。
昨日は、保育園のボランティア演奏に行って来ました!
僕だけでなく、5人中3人は体調が万全ではなかったようで、
演奏中にむせてしまったり、少々、傷がある演奏ではありましたが、子供達に助けられました!
クリスマスの曲を演奏すれば、”ジングルベール!ジングルベール!”と歌ってくれて、
トトロの曲が流れれば、”トットロ、トット―ロ”の大合唱!
テンポが速い曲では手拍子をしてくれたお陰で、
僕達も、共に音楽を楽しむ事に集中できて、何とか最後までやり終える事が出来ました。
演奏者側としては、やはり完璧なパフォーマンスに近いモノを提供したい気持ちはあります。
その気持ちが、個人の技量を上げるモチベーションになるので、それは必要です。
ですが、多少のミスがあったとしても、お客さんが満足して、楽しんでくれているとすれば、
結果としては、ある意味での成功なのではないか、と思いました。
あとは、聞く側が、普段音楽をやっていないとなると、こちらがミスしたと思っても、
それが分からない?バレてない?事も、往々にしてあります。
人に見てもらう、聞いてもらう、事をするのであれば、自己フィードバックもそうですが、
お客さんの表情を見れば、成功かどうかは、一目瞭然ですね。
そういう意味においては、大成功に近い出来だったかもしれません。
ある意味、自己探求と他者評価のバランスを考えさせられる貴重な機会となりました。
さて、昨日は、選択と集中について書きました。
その一環という訳ではありませんが、僕は普段、テレビを見ません。
どうもネガティブな内容が多い気がしますし、偏りを感じる部分があります。
なので、株式投資用に、必要な情報を自ら入手する以外に、受動的に情報を入れる事はしません。
それだけでも、関係がない事に、脳が力を使わずに済むのではないか、と思います。
言い換えると、不必要なノイズを自ら拾いに行く必要はない、そんなイメージかと思います。
一昨日、社長さんから、感じたもう一つの事が、一点突破でした。
製造業にも、量産屋と一品屋があります。※呼び方は、いくつもあります。
ある程度決まった製品を大量に作る量産屋、多くの製品を少量作る一品屋です。
浜松から行った二人も、今回の鶴ケ崎さんも一品型です。
その中でも、鶴ケ崎さんは、旋盤に特化してやってきたそうです。
僕もあまり詳しくないので、少し補足します。
旋盤(せんばん / Lathe)
旋盤は、工作物を回転させながら切削工具を当てて加工する機械です。
主な作業内容:
- 外径削り: 円筒形の外側を削って滑らかにする
- 内径削り(中ぐり): 穴の内側を削って広げたり仕上げる
- 端面削り: 工作物の端面を平らに仕上げる
- ねじ切り: ボルトやナットのねじ山を作る
- 突切り: 材料を切断する
- 溝入れ: 円周方向に溝を掘る
特徴:
- 工作物が回転し、工具は固定または直線的に動く
- 主に円筒形、円錐形などの回転対称な形状を作るのに適している
- シャフト、ボルト、軸受けなどの製作に使用
フライス(Milling Machine)
フライスは、回転する切削工具(フライスカッター)を工作物に当てて加工する機械です。
主な作業内容:
- 平面削り: 材料の表面を平らに削る
- 溝削り: 直線的な溝やスロットを作る
- 段削り: 段差のある形状を作る
- 穴あけ: ドリルやエンドミルで穴を開ける
- 輪郭削り: 複雑な外形を削り出す
- 歯車加工: 歯車の歯を切削する
特徴:
- 工具が回転し、工作物は固定または直線的に動く
- 平面、溝、複雑な立体形状など多様な形状加工が可能
- 金型、部品、機械の筐体などの製作に使用
主な違いのまとめ
| 項目 | 旋盤 | フライス |
|---|---|---|
| 回転するもの | 工作物 | 工具 |
| 得意な形状 | 円筒形・回転対称 | 平面・角形・複雑形状 |
| 代表的な製品 | シャフト、ボルト | 金型、プレート部品 |
両者とも金属加工の基本となる重要な工作機械で、
現代ではNC(数値制御)やCNC(コンピュータ数値制御)による自動化が進んでいます。
加工するモノを回すか、加工されるモノを回すか、簡単に表現するとそういう事です。
今でこそ、コンピュータ制御が増えてきたものの、そこに至るには、やはり時間が掛かります。
どうやら、旋盤に特化する事で、旋盤に関する圧倒的なノウハウを蓄積し、
それをコンピュータ制御に応用させる為に、メーカーに情報を渡すような事もしていたそうです。
そういう事が可能なのも、旋盤に絞っていたからであり、
絞っていると公言していれば、旋盤だったら、鶴ケ崎さんに聞こう、持って行こうとなります。
そう言うと、そうじゃない部分で、機会損失が起きやしないか?という疑問が湧きますね。
結論、起きます。
捨てた部分は、拾えない訳ですから、それは、起きます。
宮本武蔵の五輪書にも出てくる有名な考え方があります。
宮本武蔵(1584年頃-1645年)は、剣豪としてだけでなく、思想家、芸術家としても知られています。彼の核心的な考え方は:
「一つの道を究めれば、万事に通ずる」
これは、一つの分野を徹底的に極めることで得られる本質的な理解や原理原則は、他の分野にも応用できるという思想です。
『五輪書』における教え
武蔵は『五輪書』の中で、こう述べています:
「兵法の道を知れば、何事も知るなり」
剣術(兵法)を極めることで得た洞察は、政治、経営、芸術など、あらゆる分野に通用するという意味です。
武蔵自身の実践例
剣術から他分野への展開
- 絵画・書道
- 武蔵は優れた水墨画家としても知られる
- 代表作:「枯木鳴鵙図」「紅梅鴉図」など
- 剣の「間」「呼吸」「余白」の概念を絵画に応用
- 彫刻・工芸
- 木彫りや工芸品の制作
- 剣術で培った「形」「バランス」の感覚を活用
- 建築・庭園設計
- 熊本で庭園設計にも関与
- 空間構成の原理を応用
- 兵法指南・戦略論
- 個人の剣術から集団戦の戦略へ展開
- 『五輪書』は現代の経営戦略書としても読まれる
「一つを極めて横展開」の原理
なぜ横展開が可能なのか?
- 本質的な原理原則の理解
- 表面的な技術ではなく、根底にある原理を掴む
- 「理」を理解すれば、形を変えて応用できる
- 徹底的な思考訓練
- 一つの道を極める過程で、深い思考力が身につく
- 問題解決能力、洞察力が磨かれる
- 精神性の修養
- 「心」「気」「体」の統一
- 集中力、判断力、直観力の向上
- 普遍的な法則の発見
- タイミング(間)
- バランス(中庸)
- リズム(拍子)
- 無駄の排除(効率性)
現代への応用例
ビジネスでの応用
スティーブ・ジョブズ
- カリグラフィー(書道)への深い理解 → Macの美しいフォントデザインに応用
イチロー(野球)
- 野球の打撃技術を極める過程で培った身体感覚 → 他のスポーツやトレーニング方法の理解に応用
料理人から経営者へ
- 一つの料理を極める過程で学んだ「段取り」「品質管理」「創意工夫」 → レストラン経営、ブランド展開に応用
個人レベルでの実践方法
- 一つの分野を10年以上徹底的に極める
- 表面的な知識ではなく、本質的な理解を目指す
- 「なぜそうなるのか」を常に問い続ける
- 原理原則を抽出する
- 自分の専門分野の背後にある普遍的な法則を見出す
- 言語化・体系化する努力
- 他分野との共通点を探す
- 異なる分野に触れながら、自分の専門との接点を見つける
- 「これは○○と同じ原理だ」という気づきを大切にする
- 小さく試す
- 隣接分野から始めて、徐々に応用範囲を広げる
- 失敗を恐れず、実験的に取り組む
「選択と集中」との関係
この武蔵の思想は、「選択と集中」と密接に関連しています:
第一段階:選択と集中
- まず一つの道を選び、そこに資源を集中投入
- 中途半端に多数の分野に手を出さない
第二段階:深化と本質の理解
- 選んだ道を徹底的に極める
- 表面的な技術を超えて、本質的な原理を掴む
第三段階:横展開
- 得られた洞察を他分野に応用
- 一つの専門性を軸に、活動領域を広げる
現代的な意義
なぜ今この考え方が重要なのか
- 情報過多の時代
- 何でも簡単に学べる時代だからこそ、一つを深く極めることの価値が高まる
- 浅い知識のゼネラリストより、深い専門性を持つ人材が求められる
- AI時代の差別化
- AIが代替できない領域は「深い洞察」と「創造的な応用」
- 一つを極めた人間だけが持つ直観や応用力
- キャリアの複線化
- 一つの専門性を軸に、複数の収入源を持つ働き方
- 「専門性×応用力」が個人のブランドになる
注意点とバランス
極めるまでの時間
- 最低10年:一つの分野で本質を掴むには長期的な取り組みが必要
- 10,000時間の法則:マルコム・グラッドウェルが提唱した専門家になるための時間
早すぎる横展開のリスク
- まだ本質を掴んでいない段階での横展開は失敗しやすい
- 「器用貧乏」になってしまう危険性
- まずは一つの軸をしっかり確立することが重要
時代の変化への対応
- 極めた分野が時代遅れになるリスクも考慮
- ただし、本質的な原理原則は時代を超えて通用する
- 変化の早い「手法」ではなく、普遍的な「原理」を掴むことが重要
まとめ
宮本武蔵の「一つの事を極めて横展開」という思想は:
✅ まず一点集中:一つの道を選び、徹底的に極める
✅ 本質の理解:表面的な技術を超えて、根底にある原理原則を掴む
✅ 普遍性の発見:その原理が他分野にも通用することを見出す
✅ 創造的応用:得られた洞察を新しい分野に応用し、独自の価値を創造する
この考え方は、「選択と集中」で深い専門性を築き、その後に活動領域を戦略的に広げていくという、
現代のキャリア戦略やビジネス戦略にも通じる普遍的な知恵と言えるでしょう。
一つの道を極めることは、決して視野を狭めることではなく、
むしろ世界を広く深く理解するための最も確実な方法であるというのが、武蔵の教えの核心です。
同時に複数を回し、経験値を積むか。
一点に集中させ、そこで得たノウハウを、横展開するか。
どちらが良くて、どちらが悪いとかではないです。
皆さんは、どちら派ですか?
今日はこの辺りで。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
合同会社sIn(シン) 長嶋泰人
0件のコメント